米IEEE投稿記事:IoTネットワーク企業は鶏が先か卵が先か問題を解決!

興味深い記事なので記載します。来年は、いよいよAmazonが、LPWANサービスをローンチします。今度、LPWAN市場がどういう風に変遷するか?

---------以下、記事を和訳 --------
IoTネットワーク企業は鶏が先か卵が先かの問題を解決しました
ネットワークとデバイスのどちらが先に来るのですか? なぜ両方一緒では来ないのか?

様々な事象が起こっていることに加えて、2020年、企業がモノのインターネット(IoT)ネットワークのより良いビジネスモデルにようやく手掛けた年になったと振り返ることができます。
The Things NetworkやHeliumなど確立されたネットワーク企業、およびAmazonなどの新しいプレーヤーは、ネットワーク接続使用料の販売からお金を稼ぐというアイデアをあきらめているようです。 その代わりにIoTシステム開発者が、まずネットワークを利用できるようにすることに重点を置いており、その過程を経て長期的に恩恵を受ける事と想定しています。

IoTネットワークは、鶏が先か卵が先かという問題があります。 デバイスメーカーは、広く利用可能なネットワークを見つけるまでネットワーク上で実行される商品として構築されることを望んでいません。 また顧客は、ネットワークにお金をかけたくないので、使用できるデバイスがない場合は、ネットワーク開発に資金を提供します。 そのため、かなりのカバレッジを提供しなければならない為、利用したい多種類のデバイスをサポートする新たなワイドエリアネットワーク(WAN)を構築する資金を調達することは非常に困難なのです。

Ingenu、MachineQ、Senet、SigFoxなどネットワーク企業、数種類の独自のネットワークをマーケティングしていますが、それぞれに互換性がなく役に立ちませんでした。 マシンツーマシンネットワーク向けのLTE-Mと低データレートネットワーク向けのNB-IoTの両方を推進している携帯電話会社でさえ、これまでIoTネットワークインフラストラクチャへの投資を正当化するのに苦労してきました。 COVID-19が、日本で感染し始めた後、NTTドコモは、需要不足を理由にNB-IoTネットワーク構築の中止を発表しました。

「個人的には、[低電力WAN]のビジネスモデルを信じていません」と、The Things NetworkのCEO兼共同創設者であるWienke Giezemanは述べています。 彼の会社は、LoRa AllianceのLoRaWAN仕様を利用できる顧客向けに長距離の低電力WANゲートウェイを展開しています。 (「LoRa」は「長距離=Long Range」の略です。)しかし、Wienke Giezemanは、顧客が購入したい実際のIoTアプリケーションを提供するためのセンサーとソフトウェアを提供するために最低限必要な要素であると考えています。 ネットワークとデバイスの両方を販売しようとすることは、食事を調理する前にストーブを購入してセットアップするレストランを経営するようなものです。

The Things Networkは「ストーブ」として設置し、それを「食事」で賄うコストを含みます。 しかし、Winke Giezemanは、オープンソースソフトウェアの価値を大いに信じており、ラストワンマイルの接続性に豊かさを感じさせているため、ネットワークをパブリックネットワークに変えることを選択するよう顧客に提案しています。

Senetも同様のことを行い、顧客がネットワークを共有できるようにしています。 Heliumは、暗号通貨を使用してネットワーク上にLoRaWANホットスポットを設定するように人々を招待してネットワークの運用を維持するためのトークンで報酬を与えています。 誰かが、個人のHeliumノードからのデータを使用するとその個人は、ある日価値があるかもしれないトークンも取得します。 私は、実際に自宅でHeliumホットスポットを運営していますが、お金を稼げる可能性よりもLoRaWANのカバレッジに関心があります。

またAmazonは、独自バージョンの低電力WANをEchoとRingセキュリティデバイスに組み込むことを計画しています。 誰かが、これらのデバイスの1つを購入するときはいつでも、Amazon Sidewalkネットワーク上のノードとしてそれを追加するオプションがあります。 Amazonの計画は、IoTデバイス用の分散型ネットワークを構築することです。これは、サービスベンダーのTileがBluetooth追跡デバイスにネットワークを使用できるような仕組みです。

さまざまな低電力IoTネットワークを10年近く追跡した後、ネットワークが大きな価値であるという考えを放棄し、代わりに人々を魅了するのは、ネットワーク上のものであると認識していることに興奮しています。 今年が低電力WANのターニングポイントになることを願っています。

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