南アフリカでLoRAWAN(TTN)を利用した水資源モニタリングシステム実装 - Keller

The Things Networkのコンセプトに賛同してパブリックLoRaWANサーバーのスポンサーになり、TTN Public Clusterとして参加している国としてイギリス、オーストラリアなどに加えてスイスも参加しています。

下記は、スイスのセンサメーカー Keller AG社のユースケースです。家族経営ながら450人の社員を抱えて世界展開しています。スイスは、欧州で時計などに代表される精密機器産業の中心地でもあります。LoRa無線技術もNiclos SorninがIBMのスイス研究所時代に発明した無線変調技術でもあります。スイスは、Keller AG以外にも様々なLoRaセンサメーカーが存在します。

*Keller AGのサイト

Company | KELLER Pressure


南アフリカでLoRAWANを使った水資源モニタリングシステム実装

TheThings Network
The Things Network Global Team
Posted on 18-09-2020

Kololo Game Reserve は、Limpopo, Vaalwaterの近くにあります。 農村地域にあるため保護区には、独自の水源が必要です。Kololoの給水システムは、3つの段階で構成されています:井戸、8つの貯水タンク、パイプとホースの分配システムです。 100mの井戸からの水源は、丘の上にある8つの5000ℓタンクに1 km以上ポンプで送られます。 ここから水は下り坂で重力を介してロッジに分配されます。

レベルの測定

井戸とタンクの両方で水位を測定することは水の利用可能性を判断するためにとても重要です。 この点を支援するためにKELLERは、2020年2月にタンクの1つに完全なレベル測定システムを設置しました。8つのタンクすべてが接続されているため、測定されたレベルはすべてのタンクのレベルを表しています。

The Things Networkを利用した Keller LoRaスキーム
Kololoの規模により、無線のIoTソリューションが必要でした。ただし、保護区の田舎のため、携帯電話のカバー範囲は最小限でした。したがって、選択されたソリューションは、LoRa(長距離)無線ネットワークを介して通信します。
典型的なローカルLoRaWANネットワークは、3つの基本要素で構成されています。

  1. デジタルセンサーまたはゲージ
  2. LoRaトランスミッター
  3. LoRaゲートウェイ–イーサネットまたはWi-Fiでインターネットに接続されている受信機

Kololoの場合、LoRaゲートウェイはLaird Sentriusゲートウェイを使い、LoRaトランスミッタはKELLER独自のADT1 LoRaモデムです。 KELLERシリーズ36XWデジタルレベルセンサーがモデムに接続され圧力と温度を測定します。 ADT1は、レベルセンサーからデータを取得して気圧と気温とともにLoRaゲートウェイに送信します。

次にThe Things NetworkであるLoRaWANネットワークサーバーは、デバイスとゲートウェイの接続、管理、監視を可能にしデータが格納されているKELLERのKolibri Cloudにデータを転送します。

The Things Networkのおかげで3G / 4Gなどの無線信号が利用できない非常に遠隔地で独自のワイヤレスマイクロネットワークを作成することができました 」Martijn Smit-Kellerのコメント。

データは、Kolibri Cloud Webアプリで表示でき、データのエクスポートと印刷、データを他の単位に変換したり、タンクの内容を計算したりするなどの追加機能があります。

*詳細はこちらから…