世界のクラウド 二強ベンダー、オープンスタンダードLoRaWAN(The Things Stack)の取り組み - MicrosoftとAmazon

マスメディア的には、「GAFA」と呼ばれていますが、GoogleとFacebook両社は、ビジネスモデルが広告業を主力としています。 世界のクラウドビジネス市場をみると市場規模やビジネスモデルからみて、いわゆる、「GAFAM」最後の2つ、AmazonとMicrosoftが、クラウド市場に於いて熾烈な戦いを繰り広げているというのが現状ではないでしょうか?

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今週、LoRa Allianceに動きがありましたのでご紹介します。

*MicrosoftがLoRa Allianceのボードメンバーに!
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オリジナルソース
Microsoft Joins the LoRa Alliance Board of Directors - LoRa Alliance®

マイクロソフトGMのトニー・シャキブは、LoRaWAN規格の発展と導入促進のために洞察力と専門知識を提供します。

2021年9月15日、カリフォルニア州フレモント発 - モノのインターネット(IoT)の低電力広域ネットワーク(LPWAN)のためのオープンなLoRaWAN®規格を支持する企業の世界的な連合体であるLoRa Alliance®は、本日、マイクロソフトのAzure IoTエンジニアリングのゼネラルマネージャー/パートナーであるトニー・シャキブが、LoRa Allianceの取締役会に参加したことを発表しました。マイクロソフトは、LoRaWANのハイパースケーラーとして広く認知されており、アライアンスへの参加により、LPWAN市場におけるテクノロジーの存在感を高めることができます。

「トニーがLoRa Allianceのリーダーシップに加わることで、LoRaWAN規格の市場導入がさらに加速されるでしょう」と、LoRa AllianceのCEO兼議長であるドナ・ムーアは述べています。「マイクロソフトは、LoRaWAN規格を支持し、その発展とエコシステムの拡大に尽力している業界のリーダーたちの素晴らしい名簿に加わりました。アライアンスの理事としてのトニーの洞察力と指導は、LoRaWANのエンドツーエンドソリューションとゼロタッチ展開を強化し、加速させるでしょう」と述べています。

シャキブ氏は、「マイクロソフトは、顧客が物理的世界のデジタルツインを構築できるようにするために、何十億ドルもの投資を行ってきました。「デジタルツインは、生産ラインの監視、労働者の安全管理、サプライチェーンの最適化、小売店の顧客満足など、さまざまな業界で環境の分析、予測、制御を可能にします。このようなデジタルトランスフォーメーションにおいて重要な役割を果たすのがコネクティビティファブリックであり、LoRaWANはそのビジョンを実現するためのユニークな機能を備えています。当社は、LoRa Allianceに参加し、メンバーとの連携を深めることで、お客様のIoTの成功を支援できることを嬉しく思います」と述べています。

マイクロソフトは、すでに多くのLoRaアライアンスメンバーと協力して、Azure IoTインフラ上にLoRaWANソリューションをグローバルに展開しています。これまでの主要プロジェクトをいくつか紹介します。

■The Things Stackユースケース
The Things Industries社の顧客は、スマートビルディング、スマートアグリ、フードテックにおいて、プライベートネットワークを介してLoRaWANを使用しています。

Morgan Sindall社は、The Things Industries社のネットワークサーバー「The Things Stack」にサポートされたLoRaWANの温度・湿度センサーを使って、不動産の予防保全を実施しています。"LoRaWAN "技術のセンサーはバッテリー寿命が長く、オープンスタンダードです。

我々は、マイクロソフトのデジタルトランスフォーメーションプラットフォームを使用して、Microsoft Dynamics Field ServicesやPower Platformなどのアプリケーションにルーティングしています」と、Morgan Sindall社の情報システムディレクター、Phil Copperwheat氏は述べています。

The Things StackとAzure IoT Hubの統合により、LoRaWANネットワークサーバーとAzure IoT Hubの間でトラフィックの交換が可能となり、デバイスやゲートウェイの管理・監視、エンドツーエンドの暗号化、デバイスリポジトリの活用など、ハイレベルな通信設計が可能となります。「The Things Industries社のLoRaWANプラットフォームとマイクロソフト社のデジタルトランスフォーメーションプラットフォームは、ローコードでの統合により、LoRaWANのユースケースを無限に広げることができ、当社のお客様はすでに多くの大陸で利用されています」と、The Things Industries社のCEOであるWienke Giezeman氏は述べています。

■AWS上で3つの選択肢
かたや二強ベンダーのもう1社 Amazonは、三年前にLoRa Allianceに加盟して同じくボードメンバーとして活動最中です。すでに時間が経過しておりますので、LoRaWANをクラウド環境で取り込むオプションも多彩です。

⓵AWS Lancher for LoRaWAN(The Things IndustriesがThe Things StackをAWSに実装)
⓶AWS IoT Core for LoRaWAN (Amazonが独自LNS=LoRaWAN Network ServerをAWSに実装)
⓷The Things StackをEC2にインストール(エルスピーナヴェンズ社開発山中さんがThe Things StackをEC2に実装)

とAWS環境でもオプションが3種ほどあります。それぞれのユースケースに応じて選択肢があります。下記資料は、エルスピーナヴェンズ社のご好意で公開していただきました。感謝!

The Things StackをAmazon EC2にインストールする方法 from CRI Japan, Inc.

さらにThe Things Stack Community Editon (TTN V3) は、無料でご活用いただけます。

ベンダーにロックインされることなく、ユーザー主体でIoTシステムをご自分のユースケースに合わせて利用することができます。オープンスタンダードLoRaWANを様々なビジネスシーンでご利用できる環境が整ってきたのです!